代表 陸 定全 ご挨拶

一級の職人手作りの飲茶や中華菓子を気軽に楽しんで、全国の皆様に横浜中華街を身近に感じてほしい

私 陸 定全は昭和43年に横浜で生まれ、中華街で育ちました。

昭和のはじめに祖父 陸 蘇珍が広東から来日し、戦後すぐの昭和22年に開いた店「大珍楼」。その後、横浜中華街を代表する店のひとつとして発展していきます。

私の祖母で大珍楼初代 陸 蘇珍の妻の 夏 菊蘭は、当時まだ珍しかった蒸したての中華まんじゅうを店の外でテイクアウト販売して評判になりました。いま多い醤油味ではなく、塩味の大きな肉まん。私にとっては懐かしいおばあちゃんの味です。これが横浜中華街の元祖食べ歩き肉まんとなりました。

 

大珍楼の工場部門に始まり日本中の業務用飲茶・点心の工房となった大珍食品公司

大珍食品公司は、大珍楼で出す餃子やシュウマイ、春巻きや中華まんじゅうなどの「飲茶(やむちゃ)・点心(てんしん)」や、月餅(げっぺい)や馬拉糕(まーらいこう:中華カステラ)などの中華菓子を製造する専門工場として立ち上げた会社です。

工場というより飲茶・点心の一級の職人たちが今も手作りする厨房で、仕込みに手間ヒマがかかる飲茶・点心類は、大珍楼だけでなく全国の名だたる中華料理店や超一流ホテルの中華部門で業務用として利用されています。

大珍食品公司 陸定全社長

 

コロナ禍から生まれたアウトレット販売
大珍キッチン 略して"大吉" 災い転じて福となす

2020年、突然のコロナ禍は、全国の料理店やホテルに大打撃を与えました。当社もあおりを受け、大量の一級品の業務用食材が行き場を失い大ピンチに。そこで始めたのが、業務用の一級食材を、僅かな難あり商品などと共にダンボール詰めでアウトレット販売する当サイト「大珍キッチン」です。すると、お家時間が長くなった皆様がSNS拡散、全国の個人から大量の注文をいただいて、おかげさまで危機を脱しました。

さらに、余剰食材以上にお客様が先行注文していただき、先に受注して生産できる好展開となりました。また業務用卸では聴けないお客様の声やご要望も多数お寄せいただき、職人たちの大いなる喜びに繋がりました。

 

今後、ホテルやレストランへの需要も徐々に回復していくでしょうが、この新形態のアウトレット販売は継続することにしました。本物の飲茶・点心・中華菓子をお値打ち価格で個人のお客様に箱売りする事業に、新たな時代の光明を感じています。

中華街の職人手作りの一級食材が全国の家庭に直接届き、ご感想やご要望を直接お聴きし、リピートしながら、お互いが理解を深めていく・・・。ただ安いモノを生産して広告で売りさばく時代とは違う、そんな新たな関係をお客様と築けることを夢見ております。

 

食材のみならず、横浜中華街を感じられる時間を箱に詰め、あなたにお届けいたします。

 

2021年春 吉日

(有)大珍食品公司
取締役

陸 定全